目を開けたとき、ボロミアは
(ソロンギルだ)
と思った。
覗き込んでいるその顔。
すでに記憶にないはずのその人を、直感で見ることができた。
「我らの民・・・」
あぁ、我らの王はソロンギル殿だったのか・・・。
なんと幸せなことだろう。


・・・視界が歪む。かの人の顔も薄れた。
あぁ、これは夢なのだな・・・。
かつての英雄と共に旅をして、しかもその方が王だったなんて・・・
都合のよいことを考えた罰だ。
王となられる姿も見ずに死んでしまうのだ、私は。
夢から覚めてしまう。



どうか、目が覚めたら、今度こそ、
王がお還りになりますように。



「My King・・・」
そして闇に包まれた。







おはよう、ファラミア。
今素敵な夢を見ていたんだ・・・









お仕事中に突然思いついて走り書きしたもの。洗面所でタウパーにメモった(笑)
必要最低限でお送りしてます。
今年最後の置き土産的な(笑)
もしボロミアがこんな感じで死んでいったのだとしたら、少しは救われるかな(私が)。


ボロアラ部屋へ戻る